不妊治療の保険診療における
治療について

2022年4月より不妊治療の保険診療が開始となりました。
厚生労働省は保険診療により、経済的負担を軽減し、
子供を持ちたいと考えるご夫婦が治療を受けられることを目指しています。
当院でも対応いたしますが、保険診療では使用可能な薬剤や処置等が決まっているため、
当院で今まで行っていたすべての治療がそのまま保険適応になるわけではありません。
保険制度については、現在も検討が続けられているため不確定な内容も多くございます。
当院ホームページや院内掲示などで、その都度お知らせしていく予定です。

初めて体外受精をお考えの方へ 初めて体外受精をお考えの方へ

治療開始前に、体外受精の説明をご夫婦でお聞きいただきます。

※ネットからの予約は受け付けておりません。お電話にてご予約ください。

ご夫婦ともに、感染症の採血検査をします。

※採血は自費診療です(お一人13,000円程度)。

※混合診療となるため、体外受精の治療開始後だと検査ができません。

月経開始3日目に、ご夫婦で受診してください。
治療計画必要書類にご記入・ご提出いただき、治療開始となります。

※エコー所見、採血データにより、治療開始がキャンセルになることもあります。

※治療開始までに、戸籍謄本原本をご準備ください。

必要書類について

[ご主人の来院について]

※月経開始3日目に、どうしてもご主人の都合がつかない方はご相談ください。

※治療開始がキャンセルになり、翌月また採卵を行う場合は、ご主人の来院は必須ではありません。

※6か月に1回はご夫婦で受診いただき、治療方針を確認します。

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年齢・回数の制限について

タイミング法

年齢・回数の制限:なし

タイミング法における診療では使用できる薬剤が限られているため、当院では基本的に自費診療をおすすめしています。
保険診療をご希望の方は、診療時にご相談ください。

人工授精

年齢・回数の制限:なし

人工授精の処置に対する料金は、5,460円(保険診療)です。
※排卵を促す目的での点鼻薬は使用できません。

体外受精・顕微授精・
(受精卵)移植

年齢制限:
治療計画作成日時点で、
女性の年齢が
43歳未満であること

回数制限
治療計画作成日時点の女性の年齢 回数の上限
(一子につき)
40歳未満 移植6回まで
40歳以上43歳未満 移植3回まで

※保険適応の制限は移植回数であり、採卵回数ではありませんが、凍結胚保存後、続けての採卵はできません。

※年齢にかかわらず、胚移植の回数制限を超えた場合は、保険適応にはなりません。

必要書類について

戸籍謄本原本

ご自身でご準備ください

婚姻関係にあるご夫婦:
ご夫婦の名前が記載されたもの1通

婚姻関係にないカップル:
男女それぞれ1通

※発行から3か月以内のものを、治療開始までにご用意ください。

治療計画書

当院既定書類

初回治療計画作成日は、ご夫婦での来院が必須です。
体外受精における一連の治療には、採卵から胚移植までが含まれ、その間に自費診療を併用することはできません。
※保険適応による治療開始までに作成が必要です。

不妊治療(保険診療)における申告書

当院既定書類

当院での治療により出生した子についての認知、養育を行う申告書です。
治療計画作成時に、ご夫婦の自筆にて、ご署名をお願いいたします。

感染症検査結果

体外受精のみ必要

当院で治療を行うにあたり、ご夫婦ともに、感染症の有無を採血にて検査させていただきます。
※体外受精を保険診療で行う前に必要となりますので、治療開始までにお願いいたします。
※検査費用は、お一人13,000円程度です。
※3か月以内の他院での結果があれば省略できますので、お問い合わせください。

保険診療による胚移植歴申告書 誓約書

体外受精のみ必要

当院既定書類

他院における治療歴の確認に必要です。
虚偽の申告が発覚した場合は、追加で発生した料金について、当院の規定に基づきお支払いいただきます。

以上の書類がすべてそろってから、
保険診療の適応となります。

一つでも不足している場合、
保険診療が認められませんので
ご了承ください。

保険診療の料金について

一般不妊治療管理料(3か月に1回)
750円

※タイミング法、人工授精を保険診療で行う場合に発生します。

※再診料と同じように、必要な時期に加算されます。

生殖補助医療管理料(月に1回)
900円

※体外受精、顕微授精を保険診療で行う場合に発生します。

※再診料と同じように、必要な時期に加算されます。

精子凍結について
2024年6月1日より診療報酬改定が行われます。
それに伴い体外受精・顕微授精のための凍結精子の扱いが変更となります。
医学的適応 精子凍結保存管理料
(導入時)
精巣内精子採取術で精子を凍結された方 4,500円
上記以外の高度乏精子症患者の方が精子凍結された方 3,000円
精子凍結保存維持管理料
※精子の凍結保存の開始から1年を経過している場合であって凍結精子の保存に係る維持管理を行った場合に発生します。
※他院で医学的適応にて凍結した精子を当院へ搬入した際、搬入日に発生します。
2,100円
自己都合 医療上必要があると
認められない
患者様都合による精子の凍結
選定療養における精子凍結保存料
※保存期間は凍結開始日より1年間です。1年経過後は自動的に廃棄となります。
22,000円

※表は横にスクロールできます

採卵費用(採卵術)
基本料(卵0個の場合も含む) 9,600円
卵1個 +7,200円
卵2〜5個 +10,800円
卵6〜9個 +16,500円
卵10個以上 +21,600円

※採れた卵の数により、加算されます。

受精費用
体外受精
(元気な精子をふりかける方法)
9,600円
顕微授精
(卵子に注射針で精子を注入する方法)
1個
 11,400円
2~5個
 17,400円
6~9個
 27,000円
10個以上
 35,400円

※新鮮精子を使用して体外受精又は顕微授精を実施した場合は新鮮精子加算として、3,000円加算となります(当日持ち込み又は院内採精の方)

受精卵(胚) 培養管理料
1個 13,500円
2〜5個 18,000円
6〜9個 25,200円
10個以上 31,500円
+胚盤胞 培養加算 ※ 1個
 +4,500円
2~5個
 +6,000円
6~9個
 +7,500円
10個以上
 +9,000円

※胚盤胞の作成を目的として管理を行った胚の数につき、加算されます。

(受精卵)凍結保存 管理料
管理料
(導入時/保存期間:1年間)
1個
 15,000円
2~5個
 21,000円
6~9個
 30,600円
10個以上
 39,000円
維持管理料
(2年目以降、年1回)
個数に関わらず
 10,500円
胚移植費用
新鮮胚移植 22,500円
融解胚移植 36,000円
+アシステッドハッチング ※ +3,000円
+高濃度ヒアルロン酸含有培養液使用 +3,000円

※初回移植時は認められていません。

保険診療と先進医療について

先進医療とは、厚生労働大臣が認める高度な医療技術や治療法のうち、
有効性・安全性の一定基準を満たしているが、保険適応対象外(自己負担)の治療を指します。
先進医療の承認を受けると、保険診療との併用が可能となります。

当院が行う先進医療対象の
医療技術・治療法
IMSI(イムジー/強拡大顕微鏡による形態良好精子の選別) 10,000円(非課税)
タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養 30,000円(非課税)
ERA(子宮内膜受容能検査1) 131,200円(非課税)
EMMA/ALICE(子宮内細菌叢検査1) 56,000円(非課税)

ご参考